10月23日(木)袋井消防署の職員の方が来て、火事の時の避難の仕方を教えてくれました。
「火災の時は、火だけでなく煙がでるので、煙を吸わないように持っているハンカチで鼻や口を覆いながら、姿勢を低くして非難するよ。」
1つの部屋に煙を充満させ、火事の時に煙が立ち込めた状況を再現して、その煙の中を避難する体験をしました。子どもたちは、部屋に入った時には緊張していましたが、消防士さんの話を思い出し、ハンカチで鼻と口を覆って、落ち着いて避難することができました。
園庭では、消防士さんから「初期消火について」や「消火器の使い方」の話を聞きました。消防士さんからは次のようなお話がありました。
「消火器を使った初期消火の目安は、小さな火の時だけの対応です。小さな火の目安は、大人の背の高さまでです。天井に届くぐらいの大きな火の場合は、119番通報をしてください。」
「消火器は、①ピンを抜く。②ホースを外し、火元に向ける。③レバーを握って水を出す。火を消す時のポイントは、火の上よりも火の下、火の元を狙うと消えやすいです。今日は水消火器で水が出ますが、本物は白い粉が入っているので、ホウキで掃くように粉を撒いていくと火が消えやすいです。」
話を聞いた後おこなった職員の消火活動を、子どもたちは真剣に見ていました。
次に、「他にもバケツを使って火を消す方法があるんだよ。」とバケツリレーで消火する話を聞きました。初めに大人がやって見せた後、子どもたちも順番にバケツリレーでの消火訓練を体験しました。
水道から火までの距離に数名並び、水の入ったバケツを次の人に渡し火を消していきました。空になったバケツを水道まで運ぶ役も必要でした。バケツの回転が良くなると、次々とバケツが送られてきて1ヶ所に溜まってしまったり、声を掛けないと振り向いて受け取ってくれなかったりしたので、掛け声を掛ける必要性やみんなで力と心を合わせて協力することの大切さを学びました。
バケツリレーのポイントは、「①複数名で並んだ時に、互い違いに体の向きを変えるとバケツを渡しやすいこと。②水の量はバケツの半分より少し多いぐらいが運びやすいこと③なるべく早く、でもそ~っと次の人に渡すこと。」だそうです。
子どもたちにとって今日の経験が有事の際役立つといいなと思います。